あなたのアイディアをこれからのIT政策へ―経済産業省アイディアボックスがプレオープン―

本日、10:30から産業構造審議会情報経済分科会が開催され、これからのIT政策の議論のキックオフが行われました。
今年の情報経済分科会では、国民的議論を起こし、広くご意見を集めていくために、昨年10月-11月に試験的に実施したアイディアボックスの仕組みを採用し、2月23日10:00から3月15日24時までアイディアを募集することになりました。

報道発表 あなたのアイディアをこれからのIT政策へ

これに伴い、本日、経済産業省アイディアボックスサイトがプレオープンし、すでに事前ユーザー登録受付を開始しています。

経済産業省アイディアボックス http://open-meti.go.jp

今回の新アイディアボックスでは、昨年のアイディアボックス実施時に集まったアイディアボックスへの要望も踏まえ設計されています。様々な機能がパワーアップしていますので、ぜひご期待ください。

新アイディアボックスのパワーアップした機能をお見せできるのは、23日からになりますが、その一端について、下記ページで紹介しておりますので、ぜひご覧ください。

アイディアボックスの紹介

また、アイディアボックスのプレオープンとあわせ、経済産業省サイトのオープンガバメント関係のページもリニューアルいたしましたので、こちらもぜひご覧ください。

オープンガバメント推進サイト
オープンガバメントギャラリー

アイディアボックスを通じて、ぜひ有意義な議論を行っていきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。

ブログのタイトルを変更しました

ブログタイトルを
「電子経済産業省アイディアボックスフォローアップブログ」
から
経済産業省オープンガバメント推進ブログ」
に変更しました。

タイトルは変わりましたが、これまでどおり、電子経済産業省アイディアボックスのフォローアップの取組も紹介していきます。
今後ともよろしくお願いいたします。

各府省でもオープン化の取り組みが始まっています

文部科学省は、2/10に「「熟議」に基づく教育政策形成のあり方に関する懇話会」を開催しました。
これはニュースにも流れていますが、インターネットを使った政策形成の試みの一つであり、今後具体化に向けて検討が行われていきます。

日本教育新聞
http://www.kyoiku-press.com/modules/smartsection/item.php?itemid=32099
毎日新聞
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100211ddm003010139000c.html

インターネット上の議論と言うことで、私たちも以前から情報交換等をさせてもらっています。

ここで熟議と言う言葉を初めて聞く人も多いと思いますが、熟議民主主義という考え方があります。
「理性的な熟考と討議を通じて合意を形成し、集合的な問題解決を行おうとする民主主義の考え方」
(出展:田村哲樹「熟議の理由 民主主義の政治理論」勁草書房
と言うことだそうです。

また、総務省がスマートクラウド戦略の中間取りまとめをおこない、同じく2/10からパブリックコメントを募集しています。
この中でもオープンガバメントが言及されていますので参考にご覧ください。
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/02ryutsu02_000023.html

今後も、オープン・ガバメントの流れは様々なところに広がっていくと思いますので、私たちも関係府省と協力していきたいと思います。

お詫び

当ブログについて、元日に更新した後、半月近く更新が滞ってしまいました。アイディアボックスの展開について、いろいろと仕込みは行っているのですが、まだどれもなかなか公にできるまで至っていない状況です。
大変恐縮ですが、次回更新まで今しばらくお待ちいただければ幸いです。

アフターアイディアボックスの機能強化について

アフターアイディアボックス http://after-ideabox.net
SugarForum.jp様により提供されているアフターアイディアボックスについて、下記の機能が強化されました。

  • 50件以上のデータがある場合、カーソルが最後に近づくと50件以上のアイディアを自動取得
  • アイディア一覧表示、カテゴリ表示の場合、twitter外野席という、自動で#openmetiのハッシュタグを持つデータを順繰りに表示
  • アイディア一覧画面のアイデアのタイトル下部に、twiter連動用のつぶやくボタンを追加
  • アイディアの詳細画面の下部に、twiter連動用のつぶやくボタン、はてなブックマーク用はてぶボタン、Delicias連動用のDeliciasボタンを追加
  • 各アイディアに全体順位を表示する機能を追加(1月3日追記)


twitterとの連携機能も大幅に強化されたので、ぜひアイディアボックス投稿アイディアをベースに、議論を深めて行っていただければと思います。今後とも、アフターアイディアボックスも、ぜひよろしくお願いいたします。


○アフターアイディアボックスのドメインが.go.jpでないことについて
アフターアイディアボックスのドメインが、.netであることについて、なぜ、.go.jpではないのか、とのご指摘を頂いていましたので、お答えしたいと思います。

今回のアフターアイディアボックスについては、アフターアイディアボックスサイトや経済産業省のアイディアボックスフォローアップサイトにも書かせていただいているとおり、サイトの企画・提供(運営)を行っているのは、民間のSugarForum.jp様となっています。
昨年10月のアイディアボックスにおいては、経済産業省の事業として、外部委託して行った事業でしたが、今回のアフターアイディアボックスはSugarForum.jp様が自発的に実施されているものになりますので、.go.jpを用いることは、政府が運営しているものと誤認させる可能性もあり、不適切と考えます。

一方で、アイディアボックスに投稿いただいたアイディア・コメントについては、実施時の規約において、経済産業省の名前の下で、今後、利用させていただくものとしていましたので、SugarForum.jp様がご準備されたサイトに対して、経済産業省として、その趣旨に賛同し、参加することで、アイディアボックスの情報の掲載を行っています。従って、掲載情報の内容については、経済産業省が責任を持つ形になっています。

こうした事例は、リアルな世界では、民間団体が主催するイベントに対して、府省としてその趣旨に賛同し、参加する形態として、よくあるものです。こうしたリアルなケースにおいても、主催者は、あくまで民間団体ですから、経済産業省はその参加する内容の範囲内において、責任を持つことになります。今回は、そのネット版ということになります。

ただ、経済産業省としてアフターアイディアボックスサイトに参加するにあたっては、サイトの真正性を担保することが重要なので、経済産業省のサイトとアフターアイディアボックスのサイトの間に相互リンクをはり、また、責任分界点をサイト上にしっかりと掲載するとともに、SugarForum.jp様から

  • サイトの終了に当たっては、一週間前までに経済産業省に通知すること
  • サイトの終了後、少なくとも半年はドメインを保持し、終了以前のサイトの内容と無関係の目的に使用しないこと

などの誓約書を頂いています。
実際に、アフターアイディアボックスが終了することになった場合には、経済産業省のサイトにおいても、アフターアイディアボックスサイトは、終了したので、今後、after-ideabox.netの内容については、経済産業省とは無関係のものである旨の表示をすることになります。

今回のアフターアイディアボックスについては、上記の判断から、.netとなっているわけですが、こうしたネット上での民間とのコラボという取り組み自体が、まだ事例として多いものではありませんので、こうしたケースで、ドメインをどう考えていくべきかについて、ご意見等ございましたら、お寄せいただけると幸いです。

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。
昨年は、「アイディアボックス」で日本版オープンガバメントの実現に向けて一歩を踏み出すことができましたが、今年は、さらに府省の枠組みを超えて取り組みを加速していくことができればと思います。
本日から、鳩山総理もtwitterをはじめ、ブログも衣替えされましたが、こうした動きが、政府全体のオープンガバメントにうまくつながっていくことを期待します。総理のtwitter利用については、アイディアボックスにも投稿がありましたね。->総理も積極的にtwitterを使って情報発信して欲しい
鳩山総理twitter http://twitter.com/hatoyamayukio
鳩cafe http://hatocafe.kantei.go.jp/
また、アイディアボックスで頂いた意見も、少しでも実現につながるように取り組んでいきます。
昨年中に実現できたアイディアは、まだまだ数少ない状態ですが、着実に進めて行きたいと思います。

各府省キーマンに電子政府戦略の研修でオープンガバメントを啓発

報告が遅れましたが、12月9日から11日まで3日間の宿泊研修で各府省のCIO関係者を育成するCIO/CTO研修@経済産業研修所を実施しました。

すでに2004年から5年続いており、400人近くが参加している国内最大のCIOコースで、講師もCIO補佐官とOBが行っています。
(カリキュラムや学習項目が整備されています)


CIOとはなんぞやと言うところから、投資の考え方、プログラム管理、成果管理までを3日間で詰め込みで教育します。
(本来はもっと長くしたいのですが、皆さん業務を抜けられません・・・)
詳細スケジュールは
1日目
 CIO/PMO概要
 電子政府戦略
 情報戦略
 予算
 業務改革
2日目
 要求定義とベンダ評価
 品質管理
 プログラムマネジメント
 プログラムマネジメント演習
3日目
 信頼性・セキュリティ
 技術戦略
 運用
 業績管理
 業績管理演習 

カリキュラムは同じで毎回教材は少しつ変わるのですが、今回は電子政府戦略の中でオープンガバメント部分が大きく変わりました。
今後のオープンガバメントをどのように普及するべきかを中心に、アイディアボックスの仕組み等を教えて、各府省に取り組みを働きかけてきました。

かなりインパクトがあったようであり、皆さん、このような潮流が押し寄せてきていると言うことを実感し、食事の時などにもいろいろ質問をしてきました。どこまで踏み込んで行うべきかということや、行政側の体制整備についての質問が多かった気がします。

経済産業省内でアイディアを実践し、各省に実施を呼びかける活動は引き続き行っていきますが、このように各省のキーマンにオープンガバメントに関する情報提供と啓発活動を進めていくことが政府全体でのオープン化には重要だと思います。

来年の研修では、民間CIOと共用の共通カリキュラム化するので大幅カリキュラム改訂となりますが、この中でもオープンガバメント関連講義を充実させていきたいと思います。