さらなるアイディア・コメント分析を試行中

初回のアイディアボックスでテキストマイニングの試行をしましたが、さらに試行は進められています。

やはり、第二回アイディアボックス、文科省熟議を見ても、これだけの議論の中で、如何にして皆さんからの声をきちんと把握していくのかという点が課題になります。

そこで、第一回アイディアボックスと第二回アイディアボックス(政府等公的サービス)の意見を合わせて分析してみました。
単語間の関連を示す共起ネットワーク分析結果は以下の通りです

これを見るとICカード周りに意見が集中していることなどが客観的にわかります。
さらに、APIに関する議論が行われていたことがわかります。

では、APIについて何が議論されているのかと言うことで、APIに関連する文書を抽出して共起ネットワーク分析をかけると、以下のようになります。

回避と言う言葉が多く出てくるのでクローズアップされていますが、要するにAPIを整備して創意工夫により税金やムダを回避しましょうというと言った意見が多かったことがわかります。さらには、APIを活用したワンストップへの展開などもこの図からうかがえます。興味深いのは、図書館に関する単語が頻出している点です。そこで本文を見てみると、図書情報のAPIを公開すれば本が広く検索できるという意見が寄せられていることがわかり、このように読み飛ばしがちな小さな意見も発見することが可能になります。

もちろんこのような解析だけで、提案いただいたご意見をすべて活かせるわけではありませんし、きちんとタイムラインに従いアイディアやコメントを読んでもいますが、客観的に試行を整理する上で役立つ手法と考えられます。
「開発」と「構築」が結びつくなど、まだ荒削りな使い方ですが、今後も試行を進めていきたいと思います。