アイディア15位「外字問題の解決」に取り組みます
アイディアボックス実施中に、ちょうど予算の検討をしていると皆様に情報を提供させていただきましたが、
外字問題を解決するべく、文字情報を交換するための基盤整備を進めていくための事業が「平成22年度経済産業省予算案」に盛り込まれました。
電子経済産業省構築事業(文字情報基盤の構築)
http://www.meti.go.jp/press/20091225013/20091225013-13.pdf
経済産業省で開発する各システムはもちろんのこと、他府省、自治体、さらには民間での活用など、幅広く活用できるものを目指す予定です。
これまでも関係府省や自治体、企業関係者と意見交換をしてきましたが、いよいよ実現に向けて運用も含めて利用者視点で詳細を詰めていきます。
今後、必ず必要となる基盤ですので、今後ともよろしくお願い致します。
アイディアボックス実施時の議論
http://after-ideabox.net/ja/idea/22/
参考ですが、新常用漢字の改訂作業も進んでいます。
(パブリックコメントが終わりました)
http://www.bunka.go.jp/oshirase_koubo_saiyou/2009/kaitei_kanji_ikenboshu.html
ネットを通じた民間とのコラボレーションについて(「たんすケータイ あつめタイ\(^o^)/」が”初音ミク”とコラボ!!)
現在、経済産業省では、使用済み携帯電話の回収促進事業「たんすケータイ あつめタイ\(^o^)/」を実施中ですが、この取り組みの一層の周知を図るため、クリプトン・フューチャー・メディア株式会社の協力の下、国の機関としては初めて、バーチャルアイドルの”初音ミク”とのコラボレーション企画を実施することになりました。
(報道発表)「たんすケータイ あつめタイ\(^o^)/」が”初音ミク”とコラボ!!〜バーチャルアイドルが携帯電話リサイクルをPRします〜
これまで、行政は民間企業と比べると、施策のマーケティングやプロモーションが、なかなか苦手だったわけですが、こうした、民間とのコラボレーションが広がっていけば、税金を使わずに、施策のマーケティングやプロモーションを効果的に行っていくことができるのではないかと考えています。
オバマ政権のOpen Government Initiativeでも、オープンガバメントを進めていくにあたっての柱の1つとして「省庁間・中央地方間、対NPO・企業・市民のコラボレーションを進める」ことがあげられているわけですが、インターネットは、コラボレーションを進めるにあたって、非常に効果的なツールなのだと思います。
先日、SugarForum.jp様の協力で開設された「アフターアイディアボックス」や、グリーンエネルギー導入促進のため、民間のグリーン・エネルギー・パートナーシップと協力して一般から写真を募集した「Merry Green Xmas Photo Partners」なども、コラボレーションのいい事例だと思います。
日本においても行政を効果的・効率的に進めていくため、インターネットを通じたコラボレーションについて、今後も積極的に検討を進めていきたいと思います。
(12月29日/1月1日追記)
ニコニコ動画に「たんすケータイ あつめタイ\(^o^)/」の歌とマッシュアップした動画が投稿されていました。
このような、ある素材をもとに創造の輪が自発的に広がっていくところがインターネットのおもしろいところですね。オープンガバメントもこうしたインターネットの特性を活かしたものにしていくことが重要かと思います。
アイディアボックスに寄せられたアイディア・コメントが簡単に閲覧できるようになりました。(アフターアイディアボックスの開設について)
この度、SugarForum.jp様から、電子経済産業省アイディアボックスに寄せられたアイディア・コメントを掲載するためのサイト提供の申し出があり、経済産業省として同サイトに参加し、アイディア・コメントを掲載させていただくことになりました。
SugarForum.jp様には、この場を借りて、厚く御礼申し上げます。
本日から、「アフターアイディアボックス」として、閲覧できるようになっていますので、ぜひご覧ください。
東京大学Wisdom of Crowds Projectについて
先日、産業技術総合研究所のTechnology Policy JAMについてご紹介しましたが、日本の大学においても、インターネットを活用したオープンガバメントについての研究が進んでいます。
東京大学公共政策大学院では、現在、Wisdom of Crowds Projectとして、「インターネットを通じた政策形成過程への国民参加は可能か?」というテーマで実験を行っています。
東京大学Wisdom of Crowds Project http://wisdomofcrowds.jp/
FC2ブログ、アンケートツクレール、mixi、はてな、googleなどの民間サービスを用いて、「小学校の英語教育」「タバコの適正価格」「子育て支援」「裁判員制度」「就活再設計」についての意見を募集しています。
実験は、明後日23日までとなっていますが、ご関心のある方はぜひご覧ください。
イノベーションオンラインを活用したTechnology Policy JAM
産業技術総合研究所で、アイディアボックスのようなオープンガバメント的な取り組みが今日まで行われていました。
企業や研究機関とオンラインでブレーンストーミングする「第2回Technology Policy JAM」です。
研究者が中心のようでしたのでご紹介はしませんでしたが、概要は以下です・
「第2回Technology Policy JAM」
企業、研究機関、大学からより多くの参加者を迎え、将来に向けた政策や技術についての
革新的アイデアの創出や各テーマに関する多様な意見の集積を目指す。
2009年12月11日 金曜日 〜 12日 土曜日、17日 木曜日 〜 18日 金曜日
http://www.aist.go.jp/aist_j/event/ev2009/ev20091211_3/ev20091211_3.html?
みんなの意見交換するのは同じですが、アイディアボックスとJAMの違いは以下の通りです。
アイディアボックス
1ヶ月程度の期間で投票などしながらじっくりと案を作っていく。
広く広報をして参加者を拡大しながら議論をしていく
JAM
事前周知を十分に行い、短期間に集中して議論を行う
集中して議論するので、忙しい人も議論の最初から最後まで通して参加しやすい
それぞれメリットがあり、組み合わせて使っていくのも有効と考えられています。
たとえば、アイディアボックスを実施中に「○○日○○時から1時間”政府CIO”について集中討議」
と言った呼びかけなどをしていくことも可能です。
このような取り組みもふまえ、今後の方向を考えていきたいと思います。
CIO補佐官等連絡会議でアイディアへの対応を呼びかけました
本日8日午前でCIO補佐官等連絡会議がありました。
この会議は全府省のCIO補佐官が集まり、2ヶ月に一度程度、システムの評価と情報交換などをしています。
アイディアボックスのトップ20のアイディアや、すぐにでも取り組めるアイディアを紹介し、是非とも取り組んでほしいと各府省に呼びかけをしてきました。
他府省のCIO補佐官からも「自府省の部分ももちろんのこと、府省横断のアイディアも考えていこう」「トップ20を見るとまさに縦割りと言うことが指摘されている」「実施期間や方法に工夫が必要」等、活発に意見が出ました。
各府省のCIO補佐官には、CIOという視点で是非とも取り組んでほしいです。
また、政府の会議は紙が多いとアイディアボックスで指摘されていましたので、配付資料は両面コピー3枚(6ページ)におさめ、あとはフォローアップサイトを紹介し紙を減らしました。
また、この会議は事前に電子媒体が見れるので、紙をやめられますよねと問題提起しました。CIO補佐官等連絡会議のメーリングリストもあるので、ペーパーレス化に向けた企画をしていこうと思います。
やはりITの先端を行くCIO関係者の会議ですので、率先して行う必要があると思います。
(参考)
CIO補佐官等連絡会議
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/cio/hosakan/
引越ワンストップサービスの実証実験が始まります(実利用可能です)
アイディアボックスでは、第5位の「申請のワンストップサービスについて」や、第21位の「引っ越しの際の必要手続きをすべてWebで出来るようにしてほしい」など、Webによる手続きのワンストップ化についても、多くのご意見をいただいていました。
経済産業省では、12月10日から1月31日まで、電気、ガス、水道、郵便、電話、新聞、放送、通販等の引越しにともなう住所移転手続きをワンストップで行うことができる「引越ワンストップサービス」の実証実験を行います。
期間中、実際の引越しに本サービスを利用することができますので、引越しをご予定の方は、ぜひご利用いただければと思います。
引越ワンストップサービス http://www.hikkoshi-line.jp/
経済産業省報道発表 http://www.meti.go.jp/press/20091124003/20091124003.html
すでに一部の地域では、民間において「引越れんらく帳」や「関西引越し手続きサービス」の引越ワンストップサービスが行われていますが、今回の事業では、これらの既存サービスと接続し、さらに幅広い業種の多くの事業者に参加いただいたことで、全国主要地域の住所移転手続きができるようになりました。これにより、「引越先の事業者や連絡先が分からない」、「引越の元と先の複数の事業者に何回も電話で同じ連絡をするは不便」などの引越時の不便さの軽減が見込まれます。(引越ワンストップサービス、引越れんらく帳、関西引越し手続きサービスのいずれのサイトからも、サイト同士の連携により同じサービスを利用できます)
経済産業省では、実験終了後、民間に本事業を引き継いでもらう方針で検討を進めており、本事業を通じて国民の利便性の向上や事業者の参加メリット、継続可能な運営条件等を検証していきます。
(参考記事)
経産省、インターネットで引越手続きを一括して行える実験事業を実施(マイコミジャーナル)
http://journal.mycom.co.jp/news/2009/11/25/007/?rt=na
公共料金・金融機関などへの住所変更等手続きを一括で行えるサイト(関東版&関西版)(ライフハッカー)
http://www.lifehacker.jp/2009/12/post_1300.html
引っ越し手続きを簡単に 経産省が実証事業(MSN産経ニュース)
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091124/plc0911241731013-n1.htm
電気・ガス・水道…移転手続き一括で 経産省が実証実験(朝日新聞)
http://www.asahi.com/politics/update/1124/TKY200911240409.html
経産省/引越時の移転手続き実証サイト、12月10日から開始(LNEWS)
http://www.lnews.jp/2009/11/34512.html
経産省 「引越ワンストップサービス」実証サイトを開設(物流ウィークリー)
http://www.weekly-net.co.jp/logistics/post-4670.php