アイディアボックスに投稿されたアイディア・コメントの投稿の一覧を掲載しました

電子経済産業省アイディアボックスのサイト(http://www.open-meti.go.jp)については、12月5日(土)をもちまして閉鎖いたしました。

サイトに寄せられていたアイディア・コメントの一覧については、アイディアボックスフォローアップサイトに掲載しておりますのでぜひご覧ください。

今のところ、CSV形式とXLS形式でデータを掲載している状態ですが、こうしたら見やすくできるなどのアイディアがありましたら、ぜひお寄せください。
なお、経済産業省内のサーバでCGIを使って動かすことは、すぐに対応することが難しいので、それ以外のアイディアですとありがたいです。

行政CIOフォーラムでアイディアボックスについて議論しました

行政CIOフォーラムという、政府、都道府県、市区町村の先進CIO関係者が集まって議論をする会議が本日4日16時-18時で開催されました。

この会議は、そもそもアイディアボックスを行おうと検討を始めるきっかけとなった会議です。
オープンガバメントの動きがあるが国内でもオープン化を目指すべきでないかといった議論が昨年度に行われていました。
そして今年3月にフォーラムの取り纏めとして行った官民CIOの交流の場であるCIO百人委員会で、アイディアボックスを2009年度中に行いますと発表して実現に向けて動き出したわけです。


CIO百人委員会(外部リンク)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20090327/327302/


そこで、本日の会議で実施結果を報告をしたわけですが、委員からは「きちんと意見に対応していき、そのプロセスがわかるようにしたほうがよい」というアドバイスをいただきました。また自治体の住民モニターの仕組みの紹介もあり、育児をする30代や退職して新たな取り組みを始める60代などライフステージの節目の年代の参加多いなど、今後進めていく上で参考になるアドバイスをいただきました。

さらに、アイディアの15位にあった外字の問題は自治体にとって悩ましい課題でしたので、アイディアボックスの議論の中にもありましたように予算要求などの最近の取り組みの状況を報告し、その実装や運用方法に関して活発な論議が行われました。

いただいた意見などを整理しながら、アイディアボックスの展開や文字基盤整備に向けて取り組みを進めていきたいと思います。

クラウドに関する意見を活用させていただきました

総務省の「政府情報システムの整備のあり方に関する研究会」が本日2日午前にありました。(霞が関クラウド(仮称)の研究会)
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/02gyokan05_000005.html


この会議で、アイディアボックスでいただいた「クラウド」「共通基盤」に関する意見を要約して報告してきました。
アイディアボックスの種子や概要を説明した後、ポイントの説明と主な意見の抜粋を紹介しました。
 ・基盤を統一すべき
 ・部門にある管理不十分な機器を集約すべき
 ・ベンチャー育成に活用すべき
 ・自治体含めた官公庁クラウドを考えるべき
 ・推進組織を考えるべき
 ・サーバの設置場所を考えるべき
 ・Apps.govのようなしくみを考えすべき


ちなみに質問は、「いただいた意見をどのように反映し、フォローしていくのか」というものがありました。
回答は以下の通りです。
 ・RSS対応など、できるところから取り組みを進めている
 ・このような会議で皆さんの意見を報告している
 ・フォローアップサイトで、この会議での報告も含め取り組み状況を報告していく


委員等の意見だけでなく、関心のある人が事前にネットで議論し、その意見を研究会で報告するという、新しい検討形式への第一歩だとおもいます。


今後もこのような形で、皆様からいただいた意見を広げていきたいと考えています。

アイディアやコメントの内容の活用

アイディアボックスのフォローアップサイトに、<アイディアのテキスト分析>として全アイディアデータとそのアイディアデータを分析する方法を載せています。


もちろん、いただいた全体のアイディアやコメントを読んでいますし、類似のテーマを集約したマインドマップを作って、今後の方向など検討しているのですが、その方法ですと、どうしても分析をする担当者の主観が入りやすくなります。
また今後、アイディアボックス取り組みを他テーマなどに展開する場合には、もっと多くの意見をいただく場合も考えられます。
その場合には議論の整理をすることも難しくなってきます。

そこで今回は、文章を自動的に定量的な分析を行う「テキストマイニング」といわれる手法を導入してみました。

テキストマイニングとは何かというと、文章を単語に分類して、「何回出てくるのか」「この単語とこの単語は一緒に使われる事が多い」とか分析する手法です。「電子政府」と「便利」と言う単語が近いのか「不便」と言う言葉が近いのかなどを定量的に見ることができます。
元々は数字のデータを解析する「データマイニング」という手法があり、それを文書の解析に応用したものです。
スーパーマーケットに行くと、野菜のコーナーに意外な組み合わせの調味料がおいてあることなどありますが、これもデータの分析で、「キャベツを買う人は、この調味料も買う人が多い」などの分析結果をもとに売り場の配置をしていることが多いです。
このような実は身近で使われている手法を、分析に使ってみました。

上記は、テキストマイニング結果をビジュアルに示しているものです。
どのようなテーマが議論の遡上にあがっていたのかは一目で俯瞰できると思います。

簡単にこれまでの手法との違いを整理すると、以下になります
○これまでパブリックコメントなどで大量に意見が寄せられたときの分析の限界
・一つ一つ個別に検討をすることが多く、意見の根底にある本質的なものを抽出することが難しい
・分析者の個人的な分析力によって分析の深さが異なる
・分析者の主観が入る
・分析に時間がかかる
・公表された結果を見ても定性的な回答の一覧で判断が難しい
データマイニングを使うときの利点
・大量のデータを半自動で分析することができる
・分析者の主観が入らない
・分析者による誘導や操作が入りにくいため、結果の信頼性向上につながる
・新たな相関関係などの発見につながる
定量的に分析を行うことができる
・多様な視点からの評価が可能であり、データを公開することで、研究者などによるさらなる分析が期待できる

もちろんまだ課題もあり、
・分析結果の精度が十分でない
・データクレンジングなどの準備が必要
と言う解決すべき課題もあります。

簡単な分析しかしていませんが、すごい活用法などありましたら是非教えてください。よろしくお願いいたします。

Twitterの活用方法等について

アイディアボックスのフォローアップTwitterを11月26日に始めて以来、700を超える方にフォローいただき、#openmetiによるつぶやきも、非常に速いスピードで回転しており、予想以上の反響に驚いています。誠にありがとうございます。

大変反響が大きいので、Twitterの活用方法等について、現時点での暫定的な担当者の考えを書いておきたいと思います。
まず、基本はやはり電子経済産業省アイディアボックスのフォローアップに関する「告知」としての使い方になると考えています。しかし、それのみならず、情報収集や双方向のコミュニケーションについても、積極的に実験していきたいと考えています。ただ、告知を超える部分については、実験なので、どこまでのことができるかということについて、お約束することは難しい点について、ご理解いただければと思います。

また、@ideaboxFUのアカウントは、「電子経済産業省アイディアボックスのフォローアップ」を目的としたものなので、通商政策やものづくり政策や中小企業政策やエネルギー政策などその他の経済産業政策分野について、投げかけていただくのは、不可とは申しませんが、直接の担当者が読むことは保証できませんし、またレスポンスもできませんので、ご理解いただければと思います。

アイディアボックスのフォローアップという狭い範疇ではなく、経済産業政策の他の分野や、他府省においてもTwitterを始めるべきだというご意見も当然あるものと思います。それは、各部署・各府省の判断にもなりますので、もしかしたら始めるかもしれませんが、少なくともアイディアボックスの担当者としては、とにかくすぐにでもあらゆる府省・あらゆる政策がTwitterを始めるべきだとは考えていません。Twitterの活用にしろ、アイディアボックスの実施にしろ、こうした取り組みには、相応に「人」という行政リソース(言い換えれば、血税が投入されている「人件費」)を割かなければならないからです。Twitterやアイディアボックスの意義はあったとしても、これらの実施のためには、追加コストを払うなり、他の行政サービスを削るなりしなければならないわけです。もちろん、無駄の削除・生産性の向上により行政リソースを調達していくべきことは当然ですが、それも一朝一夕にできるものでなく、一歩一歩実現していかなければならないことです。また、行政リソースを投入するにしても、広報・広聴活動、国民の行政参加の促進において、Twitterなりアイディアボックスなりが本当に効率的な方法なのかということを検証しなければなりません。ネットユーザーの方にとっては、利用しやすい方法であったとしても、ネットをあまり利用しない方や年配者の方を考えれば、いい方法ではないかもしれません。アイディアボックスにしても、参加者のほとんどが東京近郊の方だったという結果が出ており、地方の方には参加しづらい方法なのかもしれません。そういった点も含めて、Twitterやアイディアボックスを行政が行うことはどれほど有効かということを検証していくことこそが、実験の意義だと考えていますし、また、その結果は積極的に、経済産業省内や他府省にも発信していきたいと考えています。

さて、話を戻して、Twitterで告知を超える実験部分についての可能性ですが、#openmetiのつぶやきなどについては、可能な限り全部読んでいきたいと考えていますが、ただ、そのすべてをしっかりと受け止め、レスポンスをするなり、何らかのアクションに結び付けていくことができるかといえば、それは難しく、読み流しも多くなると思います。

その理由の1つ目は、Twitterというシステムの性格によるものです。パブコメや行政への意見窓口にTwitterを使ったらとのご意見もありますが、これは難しいと思います。Twitterは、基本的には、蓄積されずに流れていくコミュニケーションの手段だと思われるからです(もちろん、ログをとることはできますが、効率的な手法かという意味において)。行政に意見をしっかりと届けるということにおいては、アイディアボックスのような蓄積型の別の仕組みが必要であるように思います。現時点においては、経済産業省に確実に意見を届ける方法としては、 http://www.meti.go.jp/comment_form/index.html にご意見提出フォームがあるので、こちらをご利用いただければと思います。こちらから提出された意見については、各分野の担当者まで確実に届くようになっています。
ただ、だからTwitterは使えないというのではなく、きっかけや気付きを得ること、コミュニケーションの出発点を作ることなどにおいては、非常に可能性をもったシステムであると考えています。N対1のコミュニケーションではなく、N対Nのコミュニケーションがとれるという意義も大きいです。さらに、同じ時間を共有し、より親近感を感じてもらえるという効果もあると思います。Twitterで出てきている意見をすぐに何かに反映するということは難しいとしても、Twitterで出てきている意見については、担当者が心に留めおきながら仕事をし、何かの機会に、「こんなつぶやきもあったな」と思い出し、考慮に入れていくことはできると思います。つぶやきの本来的な機能は、こうしたことだと考えています。いずれにしても、行政のオープン化を進めるためには、1つのシステムだけでは無理であり、Twitterのみならず、どのようなシステムを組み合わせていけばいいだろうかということは、私たちの大きな検証テーマの1つですので、ぜひともご意見いただければと思います。

理由の2つ目は、Twitterのコミュニケーションの速度で、行政の政策判断を行っていくことは難しいことです。既存政策・施策の解説や事実関係の紹介、Twitterの実験をどう運用していくかといったことは、担当者でも回答ができます。しかし、新たな政策判断が必要となるものについては、政権の方針の下で政府内でもしっかりとした議論が必要ですし、国会での議論をしっかりと踏まえることも必要なため、相応の時間を要するものであり、現実的には、Twitter上でレスポンスを返していくことは困難です。このため、@ideaboxFUのアカウントにおいても、レスポンスできる内容は、既存政策・施策の解説や事実関係の紹介、Twitterの実験をどう運用していくか等に限られてきます。

否定的なコメントが多くなってしまいましたが、行政のTwitter活用について、もちろんその可能性も大きいものだと考えていますので、長い目で見てお付き合いいただければ幸いです。

PDFデータのアップの仕方について

以前から悩まされている問題に、PDFファイルのアップの仕方があります。
アイディアボックス運営時にもいろいろなデータをPDFでアップしていたのですが、web上で開くと重くなる等の意見があり、今回フォローアップサイトのほうで掲載したマインドマップにも、取り組みは面白いけど、PDFは見づらい!とつぶやかれていました。

早速、そのつぶやきを投稿された方に、どういう形式が見やすいでしょうかと尋ねてみたところ、PDFファイルなのはしょうがないけれども、PDFを開く前に中身がどういうものかわかるようにサムネイルを作って欲しいとのことでした。
確かに、重いPDFを開いたときにあまり興味のないものだったら、ストレスになるかもしれませんし、サイト的にも画像があったほうが、閲覧しやすくなります。

というわけで、アイディアボックスフォローアップサイトマインドマップにはサムネイルをつけてみました。
感想はいかがでしょうか?
よりよいファイル形式、表現方法などありましたら、twitterで#openmetiをつけてつぶやいていただけると、うれしいです。

あと、おまけとして、アイディアボックスのテキスト分析データを一括でダウンロードできるリンクも作りましたので、そちらも活用いただければ幸いです。

Twitter上での「なぜ、フォローしないのですか」の質問について

昨日、アイディアボックスフォローアップTwitter(@ideaboxFU)をはじめたところ、すでに127人の方にフォローされていました。ありがとうございます。
一方、@ideaboxFUからのフォローは、今のところ0なのですが、これについてTwitter上で「なぜ、フォローしないのか」とご質問をいただきましたので、140字で答えられそうになかったので、こちらでお答えしようと思います。

はじめにお断りしておくと、明確な方針があって、フォローしていないのではなく、ただなんとなく担当者の考えでフォローしていないだけなので、フォローをしてもいいです。
ただ、アイディアボックスフォローアップとしてTwitterを使うという意味においては、特定の方々がTwitter上で何をつぶやいているかを追うよりも、数多くの方々が、経済産業省電子政府やアイディアボックスの関連で、Twitter上で今何をつぶやかれているかを追った方が有効かなと考えています。
その意味で、#openmetiでつぶやかれている内容は、読んでいますし、また、@ideaboxFUに向けてつぶやかれた内容も読んでいます。また、その時々に関心のあるキーワードで検索した結果も読んでいます。「フォローしないならTwitter使う意味ないのでは?」とのご質問もいただきましたが、こういった使い方でもTwitterを使う意味はあるのではないかと考えています。

逆に言うと、数多くの方々のつぶやきを、業務に直接関係ないことも含めて、TLで全部読もうとすると、1日中Twitterをやっているような状況になってしまい、他のことができず仕事になりません。。。
もっとも、TLは全部読むというものではなく、雰囲気を味わうものという割り切りをするのであれば、フォローをしてもよいものと思います。なので、フォローをしてもよいのですが、TLは、全部読みません(気が向いたときにしか読みません)という方針でよければフォローをしてもよいかなと思っています。
個人的には、TwitterのTLは雰囲気を味わうものだと理解しているのですが、@ideaboxFUでフォローをすると、フォローしてもらったのに、読んでくれていない!レスポンスがない!とおっしゃる方もいるかなと思い、今のところフォローしていません。

ぜひ、ご意見お聞かせください。運用はすぐに変えられますので、ご意見を聞いたうえで考えます。